顔面痙攣と顔面痙攣の原因、治療

顔面けいれんは顔の半分が自分の意志とは関係なくけいれんする物で、人前の緊張、ストレス、疲れ、強い閉眼などの顔面筋の運動などで誘発されやすくなります。
顔面痙攣の主な原因は頭蓋内の血管による顔面神経の圧迫によるものです。稀に顔面神経を腫瘍が圧迫して痙攣を誘発させていることもあります。場合によっては強いくも膜によって圧迫されているだけの事もあります。
もう少し細かく言うと顔面神経は脳幹という脳の中心の部分から出てきています。脳幹には顔面神経の核があり顔面神経の核から顔面神経の線維が出て脳槽という空間を通り内耳洞内に入り頭蓋骨の中を通り分岐しそれぞれ各種コントロールしている部分(顔の筋肉、顎の筋肉、涙腺、鼻の分泌など)に細い神経を出しています。その顔面神経の根本の脳幹から出てきている部分に動脈、又は静脈がぶつかっており神経を圧迫していることで、血管の拍動と共に神経が刺激され顔面の筋肉が不随意(無意識)に収縮して顔面のけいれんを起こしているのです。
顔面痙攣の治療について、二つの方法があります。まずは手術療法は神経減圧術(微小血管減圧術)と呼ばれます。脳の深部で神経に接触する血管を剥離して移動して、神経への接触をのぞきます。手術は全身麻酔でおこないます。痙攣している側の耳の後ろの方の皮膚を髪の毛の生え際にそって5-10cm切開します。皮膚と頭蓋骨の間の筋肉を剥離して頭蓋骨に穴をあけます。頭蓋骨の穴や筋肉や皮膚は、手術の終わり際にもとに戻してふさいできます。
次はボツリヌス毒素治療です。
ボツリヌス毒素は食中毒の毒素です。この毒素による食中毒では、からだの筋肉が麻痺をして呼吸ができずに命にかかわります。これを逆に利用したものがこのお薬です。ボツリヌス毒素を非常に希釈して、お薬にしてあります。これを顔の筋肉に注射をすると、顔の筋肉が麻痺をして、痙攣がおこりにくくなります。根本治療ではありませんが、かなり症状が緩和される場合も多いのです。